タイムレコーダーの歴史と用途

通常タイムレコーダーというと、会社などで従業員の勤怠管理に使われる労働時間計測器が一般的です。会社員などの雇用者が朝出社すると一番にやる作業で、自分に支給された専用のタイムカードを入れると出社時間が刻印されます。一日の労働を終えると退社時にもタイムカードを挿入して退社時間の記入をします。これにより、一日の労働時間が計測されパートタイマーなどの雇用者の賃金計算に利用されます。このタイムレコーダーでは、出勤・退社・時間内退社などの各項目のスイッチが設けられていて、そのときの状態に応じて項目スイッチを押してタイムカードを挿入します。


タイムレコーダーの歴史は意外と古く、1871年にアメリカで開発され、当時は現在のものと大きく違い、記録紙に紙テープが使用されていました。数年後に紙テープからタイムカードを挿入するタイプのものが開発されました。日本国内で最初に使われたのは1931年とアメリカで最初に開発されてから40年も後となりました。労働時間の計測と管理をして賃金計算に役立つことや、従業員の多い会社や官公庁などでは複雑な給与体系や管理であったため、国産初のタイムレコーダーは画期的であり、当時の総理大臣の奨励を受け、その後急速な勢いで国内に普及することとなりました。このタイムレコーダーは出勤時間の管理だけをするものではなく、それまで手で書かれていたことから多かった、書き換えなどの不正を防止する意味や書き忘れによる不確かさを改善する意味でも、とてもよい効果を出しているといえます。


元々正確な労働時間の計測を目的として作られたタイムレコーダーですが、携帯電話の普及で寝坊や電車の乗り遅れなどで遅刻しそうなときに、あらかじめ同僚らにメールや電話をすることで、代わりタイムカードを打ってもらったり、早退しても定時で帰る社員にタイムカードを打ってもらうなどの、従業員間での不正な共同作業が問題となっています。不正使用を防止するという側面から、タイムカードは会社の事務所内の事務員や総務関係者のいる場所に置いておくことや、大企業などでは通用口の警備員のいるところに設置してあることが多いです。タイムカードの設置場所に防犯カメラを設置する企業も多いです。タイムカードの不正は給与の不正受給となり場合によっては横領になります。給与計算ばかりではなく、病院や金融機関などでは、夜間の不審者などの徘徊や進入がないかなど、警備員による巡回にも利用されています。